★仕組み化★ITコーディネータって何をする人
★仕組み化★
「事業の仕組み化」に関する何でもありのコーナー
ITやDXの言葉が広まり、中小企業白書でも毎年取り上げられるテーマとなりましたが、
中小企業の経営者や現場では「何から手つけたらいいのかわからない」と悩んでいる
ところが多いです。
そんな時に相談の入り口として「ITコーディネータ」を活用する方法があります。
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ITコーディネータ(略称はITC)は経済産業省の推進資格で、ITコーディネータ協会
が認定する民間資格です。
頭に「IT」とついているためシステムに関する資格と思われがちですが、その役割は
「経営とITの知識を持ち、経営者の立場に立って、経営に役立つIT活用の推進・支援
を行い、IT経営を実現する専門家」とされ、経営の課題解決を担う資格です。
具体的には経営者と一緒にその会社の経営課題を特定して、課題解決のための経営戦略
立案から、システム導入と導入後の評価や改善までを一貫してサポートしていきます。
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ここ最近のシクミカの支援内容もIT導入支援を含むサポートが多くなり、2024年4月より
シクミカの代表もITコーディネータ資格を取得しました。
資格取得の前と後でお客様にご提供できるメリットとして変わる点は以下があります。
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1)客観的な専門家認定
補助金や助成金が絡むサポートを行う際に、問い合わせ回答にあたる事務局担当者
によって専門家定義がぶれることがありましたが、今後は経営とITの専門家として
客観的な認定を受けることが可能になりました。
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2)より理論的なサービス提供
これまでの実務経験に基づくスキルとノウハウの提供にプラスして、資格の体系的な
知識により、さらに理論的に裏付けされたスキルとノウハウの提供が可能になりました。
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3)経営とITの両方の橋渡し
経営コンサルタントではIT活用に関する詳細な支援まで踏み込めず、システム会社や
ITコンサルタントでは経営戦略策定までなかなか踏み込めないことがあります。
またシステム会社の社員さんでITコーディネータの資格者も多いですが、システムを
販売する会社の人である以上、自社の扱う商材がメインとなる制約が避けられません。
その点、独立系のITコーディネータは「経営とIT両方の知識を有し、両者の橋渡しを
する人材」の位置づけ、なおかつ経営者とその会社を支援する中立的な立ち位置で、
経営者とシステム会社の翻訳者・支援者になれます。
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経営が主軸の資格ではありますが、ITコーディネータはIT関連資格の観点からも
レベル認定がされています。
IT人材を育成・評価するため、ITに関する各職種で共通の能力尺度として整理された
「ITSSキャリアフレームワーク」という枠組みでは、職種はコンサルタント、専門
分野はインダストリ・ビジネスファンクションに分類され、全7段階のうちレベル4
(プロフェッショナルとして業務課題の解決をリードできるレベル)とされています。
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しかしタイトルの通り、弁護士や税理士と違って、「ITコーディネータ」と聞いて名称
を知っていたり、何をする専門家か理解されたりまで認知度がありません。
資格制度は2001年から存在しますが、2024年3月末時点にフィールドで活躍するIT
コーディネータは約7,000名(ITコーディネータ協会)と発表されています。
これは弁護士が45,000名弱(弁護士白書 2023年版より)、税理士が81,300名弱(日本
税理士会連合会 2024年3月末調べ)に比較すると、はるかに少ない人数です。
ただITコーディネータ協会の関係者のお話では、ここ数年受験者数が伸びていて、
IT経営のニーズに応えられるよう有資格者が増えているとありました。
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では「相談をしてみたい」と思った中小企業の経営者がITコーディネータにどこで出会
えるのかというと、シクミカのように経営支援をしている支援事業者の他、国が全国に
設置した無料の経営相談所「よろず支援拠点」の相談員や、またITコーディネータ協会
でも相談窓口を設置しています。
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よろず支援拠点はITのみならず、経営課題全般の相談所として電話・メール・FAX
等で相談予約を受け付けています。
設置場所は全国47都道府県の中小企業向け支援センターや商工会議所などに併設され
ていることが多いです。
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よろず支援拠点HP
https://yorozu.smrj.go.jp/
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ITコーディネータ協会では、Webフォームやメール、電話から連絡することで協会に
所属するふさわしいITコーディネータの紹介を受けられます。
ITコーディネータ協会で相談を受け付け、必要に応じて各地域の支援機関につないで
いくサービスも行われているようです。
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ITコーディネータ協会(ITCA) 「経営とIT化相談」窓口
https://www.itc.or.jp/management/diagnosis/
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ここ数年の中小企業白書が、「経営者が抱える企業のDX化が進まない課題」の一つ
としてあげているものに「適切な相談先がないから」が出てきます。
自社の業績アップを目指す経営戦略にITを取り入れたい場合は、ITコーディネータを
活用して初めの一歩を踏み出す方法を試してみてはいかがでしょうか。